--- 好色植物の罠 ---




「ふぁああ〜あ‥‥」
パンツの上からポリポリお尻をかきながら、れんちちゃんはおおあくびをしました。
下着のまま居間のソファに寝そべって、相変わらずお行儀が悪いですネ(^^;)

天気がいい休みの日なのに、れんちちゃん、おうちでゴロゴロしています。
妙な発明ばかりしているお祖父さんは『マッドサイエンティスト協会親睦ツアー』とかで
温泉に出かけていて、今回は本当〜ぉに、、、おうちに一人きりですョ‥‥(?)

「あ〜ぁあ‥‥ 退屈だなぁ〜 ‥‥‥ん?」
なに気なしにパラパラとめくっていた雑誌の、あるページに目が止まりました。
見事なスタイルをした水着のお姉さんが、にっこりと微笑んだ写真が載っています。

れんちちゃん、お姉さんの笑顔よりも、果実のようなバストに視線が釘づけになりました。
ふと自分の胸を見下ろして少しため息。
「来週プールに行くんだっけなぁ‥‥」

ぷかぷかのシミーズの隙間に手を入れて、理想の胸の形を作ります。
「ここまでとはいかなくても‥‥もう少し欲しいよぉ‥‥こんな感じかな‥…?」
鏡の前でクルクル回り、ちょっと気取ったポーズでもう一度自分の姿を眺めます。
雑誌のお姉さんとは天地の差です。

ふと‥‥写真の脇にある広告が目につきました。
『海藻成分エキス配合、ナチュラルシャンプー‥‥‥』

れんちちゃんの頭にある考えが閃きました☆
「‥‥確かおじいちゃんの研究室に‥‥」
そう言い残すと、居間からお爺ちゃんの研究室にすっ飛んでゆきました。

「あったあった!これこれ〜」
研究室の書斎をかきまわして、何かの資料を食い入るように読みはじめました。
英語の原文で書かれた文章ですが、少しだけカタカナ読みで判る単語もあります。

中でも目を引かれたのが、れんちちゃんと同じ年頃の女の子の写真。
腰から上を写した裸の写真ですが、目の部分は黒い線で隠されています。
でも、その子の胸は、れんちちゃんのぺったんことは違い、お椀を伏せたようにふくよかです。

「ん〜と、、、『環境ホルモン』による‥‥ナントカで‥‥」
どうやら環境ホルモンが、人体に与える影響をまとめた資料のようです。

「『ホルモン』ってよく聞くし、スタミナが付くって言うから‥‥ウンっ間違いないっ!
 私みたいにちっちゃい子でも、胸が大きくなるっていうことだよねっ!すごいすぐぉい〜☆」

‥‥たいへんな間違いだと思うんですが‥‥

「この『環境ホルモン』…裏のプールで、お爺ちゃんが研究をやってたの知ってるんダぁ〜☆」

すっかり暇つぶしを見つけたれんちちゃん、自分の部屋に上がってゆきました‥……


◆-- つづく--◆


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